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SMC静岡マウンテンクラブ

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2024年7月  第325回山行記録



   

 小河内山


                                                 

実施日:令和6年7月7日(日)
参加者:21名(男性8名 女性13名)
担当リーダー:石上  サブリーダー内藤、渡辺

 小河内山は安部奥の最高峰である山伏岳から南アルプス東山稜の靑薙山へと続く稜線上
に位置する最初の山である。山伏岳は安部奥でも人気山で、ヤナギランの咲く頃になると
一層賑わいを増す。しかしその奥に介在する小河内山以東の山稜が顧みられることは少な
い。言い換えれば静かな山歩きを楽しみたい人向けの山であり、手軽に入山する事が難し
い南アルプス深南部の山々の入門コースとしてはうってつけである。
 6:10静岡駅南口をマイクロバスで出発し、途中富士見峠にてトイレ休憩を取り8
時50分に百畳峠に到着。早速準備を整えて山伏岳へと向かう。百畳平の広大な二重山
稜の窪地を眺めながら歩を進め9時45分に山伏岳に到着。頂上からは夏には珍しい霞
のかからないクッキリとした夏富士を望めた。又、北西の方角に目を転じれば悪沢岳、
赤石岳、聖岳から光岳へと続く南アルプス南部の主稜線が眼前に広がり、塩見岳や鳳凰
三山等の北部の山々までもが思いがけず一望出来た。
  15分程眺望を楽しんだ後に大笹峠への急な下りに向かう。高低差200m弱の急な
勾配で、路は踏み跡程度で所々がザレて崩落している箇所もありコース最大の難所だ。
21名の大所帯なので落石をしないよう慎重に下り30分程で大笹峠に到着する。小休
止を取り小河内山へと向かう。低小な笹の原とツガやシラビソの林が続く尾根道で踏み
跡程度の路だが迷う心配はない。
  いくつかの小ピークを越えて12時50分に小河内山々頂に到着し30分の昼休憩を
取る。記念写真を撮り13時20分下山を開始し、もと来た路を下って15時10分に
大笹峠に到着。
  この時点でメンバーの中には疲労が出てきた者もいるがここから山伏岳への登り返し
が今日のハイライトである。疲れた脚にはこたえるが慎重にユックリと登る。何とか登
りきり山頂で少し休んだ後に百畳峠へと向かい16時20分に到着。着替えを済ませて
一路静岡へと向かい19時20分に帰静した。
  今回の小河内山は山伏岳から大笹峠の間の急な上り下りを考慮して★三つとした。体
力的にきつかった参加者もいたと思うが、各々にとって今後の月例登山への取組み方を
考える一助になれば幸いである。
(記:石上)





 

   

1
百畳峠にて
2
山伏岳にて
3
山伏岳からの夏富士
4
山伏岳から南アルプスを望む
5
小河内にて
6

昼休憩の一コマ

7


大笹峠から山伏岳への登り返し(キツイ!)