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SMC静岡マウンテンクラブ

静岡市の山の会---静岡マウンテンクラブへようこそ

2024年6月  第324回山行記録



   

 笠取山



                                                  

実施日:令和6年6月9日(日)
参加者:20名(男性6名 女性14名)
担当リーダー
:水谷 サブリーダー : 青木、嶌本、前田  


 06:00 静岡駅南口に集合しマイクロバスで出発。
 雨が降りそうな天気だったけど、現地の天気回復に期待をかけました。中部横断道、
中央道を経て山間部に分け入り、登山口の作場平へ。

 現地に降り立つと周辺一帯で不思議な音が響いていました。ジージージー、トルルル
…ハルゼミの声なのだそう。沢の水音や小鳥の囀りも入り混じって、なんだか賑やか。
どんなお山だろうとワクワクしつつ、A班B班に分かれて山行をスタートしました。(以
降の時刻表記はB班)

09:30 作場平口
11:20 笠取小屋(昼食)
12:10 小さな分水嶺
12:30 笠取山山頂
13:00 笠取山最高地点
13:25 水干
14:30 黒槐尾根
15:30 中島川口

 登山道はカラマツやミズナラの緑が鮮やか。よく整備されていて、なだらかな傾斜で
歩きやすかったです。
 心配された天気は雲多めながら時折晴れ間ものぞいて、暑くも寒くもない快適な山行
になりました。
 沢沿いの道に出ると九輪草がちらほら。思ったより背高でしたが濃いピンクの可愛ら
しいお花でした。

 樹林帯を抜けて稜線に出ると、小さな分水嶺と書かれた場所が。多摩川、荒川、富士
川の分水嶺なのだそう。ここから流れ出た水がこちらに下るか、あちらに下るかで全く
違う土地の大河川に辿り着くのかと思うと何だか不思議な感じがしました。

 山頂の手前は心臓破りの急坂。ここだけ木が全く生えておらず、よじ登るメンバー達
が遠くから豆粒のように見えました。
 登り切った山頂は吹きさらしだけど眺望が良くて、頑張った甲斐がありました。今日
は曇り空でしたが快晴なら富士山も見えるそうです。
山頂から先はちょっとした岩登りの道。ポールをしまって、冒険気分を味わいながら越
えていきました。

 山を下る前に水干に立ち寄りました。多摩川の最初の一滴が始まる場所とのこと。草
に覆われた岩壁を皆で眺めていると草を伝っておもむろにポタリと一滴…あれ、これだ
け?ちょっと拍子抜けしましたが、沢を少し下ると小さな流れが始まっていました。こ
の水が138kmを旅して東京湾に流れ込むのですね。なんだかすごい。多摩川の源流が
こんなところから始まるのだと今日初めて知りました。

 水干の後は黒槐尾根へ。天気が下り坂で少し薄暗くなってきたのでペースアップ。な
だらかな下りだったので疲れを感じずに歩くことができ、雨が降り出す前にゴールの中
島川口に到着することができました。

 待っていたマイクロバスに乗り込み、来た道を辿って19:00前に無事静岡駅に戻って
解散となりました。

 楽しかったです。水源の森を歩いて、川の長い旅に思いを馳せながら登ることができ
ました。笠取山山頂に至る心臓破りの坂や可愛らしい九輪草も強く印象に残りました。
 リーダー、サブリーダー、そして参加した皆様、お世話になりました。
 特に今回は当初のリーダーが直前に怪我で参加できなくなったため、急遽サブリーダ
ーがリーダーとして引率することになり、大変だったのではと思います。ご苦労様でし
た。ありがとうございました。

(記:
増田尚子


 

   

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登山口での集合写真
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最初の休憩地点で(B班)
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多摩川、荒川、富士川の分水嶺(A班)
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分水嶺にて(B班)
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山頂への最後の急登にて(A班)
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山頂にて(A班)

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もう一つ山頂にて(B班)
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水干にて(A班)
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多摩川の源頭の上のベンチにて(B班)