2023年2月 第305回山行記録
| 上高地スノートレッキング 実施日:令和5年2月25日(土)参加者::20名(男性9名 女性11名) 担当リーダー:嶌本 サブリーダー:大石 山行記録:大石 写真 : 中野 2月のSMCの月例山行は「上高地スノートレッキング」である。「上高地」は夏の時 期には何度も訪れているが、真冬の上高地は初めてだ。どんな情景が待ち受けているか楽 しみだ。天気予報も晴れと出ているので、ますます期待が膨らむ。予定では河童橋までト レッキングする。 6:10に静岡駅南口を出発し、日本平久能山ICから東名に入る。天気は良い。東名、中 部横断道、中央高速とバスは順調に進む。今回は参加者20名だが、マイクロバス2台 を使用したので席に余裕があった。 車窓からは八ヶ岳がよく見えた。 9:55に登山口の釜トンネル入口に到着した。入口はゲートで閉ざされている。少し雪が チラついていて寒い。冬季は釜トンネルから先は一般自動車は通行できないが、歩いて 進むことはできる。ここで身支度を整え、ヘッドランプを装着する。我々以外にも登山 者はいた。 集合写真を撮ったあと10:10 に出発した。トンネルは「釜トンネル」と「上高地トン ネル」2つあり、全長 1310mと588mである。所々照明があるが、総じて暗い。今 の釜トンネルは3代目であり、初代と2代は1車線幅しかなく信号機で通行整理を行って いた。初代が開通したのは1927年で、これにより上高地に車で入れるようになった。 10:45 にトンネル出口に到着、一面の銀世界、そこでアイゼンを装着した。ここから 梓川左岸沿いに道路を進む。夏はバスが行き交っている道だが今は雪が覆っていて、辺 りは静寂である。大正池手前で道路に雪が崩れ落ちていた箇所があったが3、4日前に 雪崩が発生した地点だろう。恐る恐る通過する。 11:08に大正池に到着した。ここにはトイレがある。大正池は文字通り大正時代に焼岳 の噴火により梓川が堰き止められてできた池であり、誕生当時は下部が水没した立木が たくさんあったが、今はほとんどなくなっている。また上流からの土砂の堆積により、 将来池が消滅する可能性があるので、夏場は浚渫工事を行っている。穂高連峰を背景と した池の景色が有名だが、天候が良くなく穂高連峰も焼岳もよく見えなかった。天気 予報はどうなったんだろう、今後の天候回復に期待する。 大正池ホテル横で集合写真を撮り、11:20に出発、河童橋を目指す。帝国ホテル前を 11:49 に通過した。途中、猿の一家に出会った。4、5匹の一家で、猿も雪の中寒 いだろう。青空が見えてきた。 12:12に上高地バスタ-ミナルに到着、ここで穂高連峰が姿を現した。眼前に聳えて いる。こんなにも近くに見えるんだと感動した。ここでトイレを利用する。河童橋ま であと少しである。 12:31に河童橋に到着した。少し雲が掛かっていたが岳沢から奥穂高の絶景が望め た。河童橋を渡り、右岸を上流に少し進んだ所の広場で昼食タイムだ。穂高連峰を 眺めながらの昼食だ。手袋を取ると手が冷たくなる。ガスコンロで湯を沸かす人、 保温ポットの湯でカップヌードルを作る人等温かい物は最高に美味しい。 13:09に広場を出発、河童橋で集合写真を撮り、そこから帰りは梓川の右岸沿いに 進む。いくつかのホテル前を通過する。この時期開業しているホテルはない。ウエ ストン碑を13:37に通過、対岸の霞沢岳方面は名前のとおり霞んでいて雪景色と相 俟っていい雰囲気だ。穂高橋を渡り左岸を進む。スノーシューを持参した人はそれ を付けて、踏跡のない雪原を進んだりした。 14:38に大正池に到着、池の前で集合写真を撮った。スノートレッキングもあと少 しだ。15:10 に上高地トンネル到着、アイゼンを外す。 トンネルを通過し 15:45に釜トンネル入口に到着した。GPSによるトレッキング 距離は13.75kmであった。そこからバスで帰路につき、静岡駅に予定どおり 19:30に帰着した。 冬の上高地を訪れる機会はめったになく、企画したリーダーに感謝します。雪に難 儀することもなく快適なスノートレッキングでした。ありがとうございました。 (S.O)
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