トップページ > 2019年 山行記録 > 7月 空木岳
2019年7月 第242回山行記録
木曽駒~空木岳実施日:令和元年7月25日(木)~27日(土)参加者:8名 男性:5名 女性:3名 担当リーダー:L/大石 SL/熊谷 レポート/A 1日目 7:00静岡駅出発 8:00南部道の駅 9:40諏訪湖サービスエリア 10:35バスターミナル着 11:05駒ヶ根高原行き 12:00千畳敷駅到着 12:15出発 13:20乗越浄土 13:50中岳山頂 14:35木曽駒ヶ岳山頂 2日目 5:00頂上山荘出発 6:00宝剣岳山頂 9:40桧尾岳山頂 11:35熊沢岳山頂 14:20木曽殿山荘到着 3日目 5:45木曽殿山荘出発 7:50空木岳山頂 8:40駒石 12:40池山避難小屋 14:15池山登山口着 1日目 参加者8名。昨日発生した台風の行方を気にしながら予定通り7時に静岡駅を出発したバ スは10:35駒ヶ根高原バスターミナルに到着。乗合バスでロープウェイの駅に向かう。 夏休みに入ったこともあり家族連れも多く混み合っている。千畳敷は登山客と軽装の観 光客が混在するロープウェイならではの風景。しかしすでに標高2600を超え、目の前に 広がる景色は何度も写真で見た千畳敷の大パノラマだ。梅雨が明け一斉に咲き出した高 山植物の数は今まで行ったどの山よりも多く、みんなで花の名前を確認し、写真を撮り なかなか足は進まない。地元の中学生150名の団体をはじめ数多くの団体とのすれ違い のご挨拶もなかなか忙しい。下から見上げた稜線に出ると今日の目的、木曽駒ヶ岳が顔 を覗かせた。花崗岩の白い砂地には生まれて初めて見るコマクサの姿も。写真で見た一 般的なコマクサよりも濃いピンク色と線香花火のような葉っぱがなんとも可愛くて、し ゃがんだり、覗き込んだりしてみんなで写真を撮りあった。地元の中学生の団体で混み 合う木曽駒ヶ岳山頂。結局私とHさん以外はこの山頂を二度踏んだ。 2日目 長丁場を見越して5時出発。上空は雲一つない素晴らしいお天気に恵まれた。昨日は見 えなかった御嶽の姿も見える。まずは目の前の切り立つ崖、宝剣岳。昨日、千畳敷カー ルから見上げた岩場の一番テッペンに立っている。カールのお花畑やロープウェイの駅 が小さく見えてとてもいい気分だ。そしてここからは稜線歩き。これから目指す空木岳 の姿はとんでもなく遠くに見えて今日一日の工程の長さに気が遠くなる。昨日バスの中 でピノキオ橋とかピノキオ岳とか耳にしたが檜尾岳のことだった。この山頂付近の稜線 上には赤い丸い屋根の避難小屋があり遠くからでもよく見える。結果この可愛い赤い屋 根のピノキオ岳避難小屋が2日目の目印となり、近付き通り越してまた小さくなってい った。岩場あり、鎖場あり、長いが飽きることのない2日目は最後の最後まで姿を見せ ない木曽殿山荘がやっと見えたと同時に終了した。 3日目 今まさに台風が通過しているかの様な暴風雨で何度も目が覚め私達はどうなるのだろ う?とそれぞれが不安の中で迎えた朝。意外にも夜中ほどの風と雨は静かになってどう にか出発出来そうだ。温かい味噌汁とご飯をしっかり食べて、昨日から覚悟していたい きなりの急登に取り掛かる。一瞬、どんよりした雲の下の街に日が差しキラキラするの が見えた。急登と岩場の連続。一気に上がる標高と台風の気圧の変化で調子を崩されな がらもリーダーの絶妙な速度に助けられ空木岳山頂到着。強風とガスで視界はゼロだが どうにか登頂する事が出来た。 山頂から駒石を過ぎた辺りまでの山様は燕岳を思わせ、それ以上の素晴らしさなのでは? と思える程だが何と言ってもガスの中。全貌を見ることが出来ず心残りではあるものの 8名というまとまりの良さと厳しい環境の中で咲く高山植物に励まされ癒される山行だった。 コバイケイソウ、イワカガミ、コマクサ、ツマトリソウ、ミヤマシオガマ、ヨツバシ オガマ、イワヒゲ、ミヤマダイコンソウ、ミヤマオトコヨモギ、タカネツメクサ、ヤ マハハコ、ミヤマキンポウゲ、マイヅルソウ、カラマツソウ、タカネニガナ、トモエ シオガマ、ナナカマド、サラシナショウマ、キバナノコマノツメ、オニユリ、イワギ キョウ、シナノキンバイ、ミヤマキンバイ、キバナシャクナゲ、チングルマ、ツガザ クラ、アオノツガザクラ、ハクサンイチゲ、ゴゼンタチバナ、ギンリョウソウ、イワ ベンケイ、チシマギキョウ、ウサギギク、カシワバアジサイ、オニシモツケ、ホタル ブクロ
|