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SMC静岡マウンテンクラブ

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2017年 7月  第208回山行記録


 

乗鞍岳・焼岳                              


                                                         

実施日:平成29年7月29日(土)~30日(日)  天候:雨、曇り
参加者:14名 男性:9名 女性:5名

 担当リーダー:大石  Sリーダー:宮寺(博)  レポート:Mさん
 

 
 

 1日目(29日)
 
乗鞍岳と焼岳は穂高連峰の南、長野県・岐阜県の県境に位置し、上高

地にも近い。両山とも火山であり、近くには温泉も多く比較的登りやす

い山であり百名山としても人気の高い山である。
 朝6:00に静岡駅南口に参加メンバー14名は予定通り集まり出発

した。男性陣には比較的新しいメンバーも多く活気のある山行になりそ

うだ。東名、新東名、国道52号、中央道を通り、乗鞍畳平に予定より

も1時間早い11:30に着いた。途中は曇っており視界は悪かったが

雨は降っていなかった。

 しかし、畳平に着く頃から雨が降り出した。よほどの雨男や雨女がい

るのだろう。みんな雨具を着て出発した。生憎の天候なのに、観光客や

登山客で、畳平はいっぱいであった。バスターミナルには、バスを待つ

長蛇の列ができていた。
 畳平を出発してすぐお花畑が迎えてくれた。黒百合などの高山植物が

美しい。途中で雨も止み、雨具を脱ぐなど衣服を整えた。12:40に

肩の小屋到着、ここまでは比較的なだらかな登山道であったが、ここか

らが本格的な山登りでかなりの傾斜がある。しかし、やはり視界はなく

山頂はまったく望むことができない。この肩の小屋からの登山道も比較

的広いが、登山者の往来も多くすれ違いが大変であった。また、足場も

石がごろごろしており歩きにくかった。

 13:30頂上小屋着、13:40に剣ヶ峰3026mの山頂に到着

した。山頂は狭く神社があった。むろん、景色はまったく見えない。そ

のため、13:50には剣ヶ峰を出発した。14:40肩の小屋着、こ

こでバッチなどのお土産を購入した会員もいた。無料トイレも近くにあ

り、ありがたい。肩の小屋から数百メートル歩いたところの山道にカメ

ラを構えている人盛りがあった。「あれが出たな!」とすぐ分かった。

近づいてみると案の定「雷鳥」がいた。4羽が山道から2~3m離れた

ところにいた。個体の大きさに差がなく、親子か?よくわからないが、

縄張りを持つ雷鳥の成鳥が一緒にはいないので、やはり親子か?まあ、

天気の悪い中雷鳥と会えたのはラッキーである。

 15:25畳平着、17:00には、今夜の宿泊地中の湯温泉に到着

した。今夜満席だそうだ。各自くつろぎの時間となった。「1日目の乗

鞍岳は楽勝!」と思っていたが、意外と大変であった。畳平から標高差

300m、3時間以上掛かる山行であった。


 

P7290006
           畳平の登山口で             
P7290011
雄大な景色。雪渓もありました
P7290017
コマクサの群落
P7290029
                     肩の小屋前で 急登が始まる                  
P7290030
急登を上る
P7290037
乗鞍岳山頂(3026m)
P7290057
中の湯温泉で乾杯。
P7300059
中の湯温泉前で さあ、出発
P7300086
焼岳山頂(2399m)
P7300096
P7300114
岩場の下りと下山路
 
 2日目(30日)
 朝起きたら、雨の降る音がした。K氏Y氏は、「旅館で待っていよう!」
などという弱音を吐いていたが、朝のおむすびなどを食べて、6:00全
員で中の湯温泉を出発した。
 6:30登山道入口通過。雨の中、雨具による蒸し暑さ、急登の苦しさ、
登山道の足場の悪さ、特に、ぬかるみがひどく踏み込んだ靴が埋まってし
まったりして登山靴や雨具が泥で汚れてしまった。それに難儀した。おま
けに景色は全く見えない。8:20に中間地点を考えていた広場に到着し
た。予定よりかなり遅れている。これでは、山頂着はだいぶ遅れるのでは
ないか!と予想された。しかし、トップを歩く大石リーダーの安定した歩
き方は、経験の少ない参加者も含め列が乱れることなく歩くことができた。
さすがだ。後半山頂に近づく頃には、天候の少し回復してきて、山頂の形
や噴煙もみることができた。
 予定時間10時より5分遅れた10:05に焼岳山頂2444mに到着
した。登山用の地図のタイムスケジュールもあまり当てにならない。食事
をして10:25山頂発。長い下りだった。膝が笑ってしまった。みんな
景色がみえないだけに、中の湯温泉に戻って、温泉とお蕎麦とビールを楽
しみに頑張ってきたので、旅館に到着したときの喜びは格別だった。
 誰かが「もう二度と山登りなどしない!と思っても、なぜかまた登って
しまうんだよね~」と言っていた。温泉とお蕎麦とビールを堪能したあと、
14:45中の湯温泉発で帰静した。20:00過ぎに静岡駅南口に到着
した。よきリードをした大石リーダーと宮寺サブリーダーのご配慮とバス
のドライバーさんの安全運転に感謝します。(M)