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2016年 5月 第188回山行記録
笠取山 参加者:23名 男性:10名 女性:13名 担当リーダー:大石 サブ:鈴木(多) レポート:佐藤 |
笠取山はその周辺一帯が東京都水源林としてその美しさを保ち、山頂近くの水干からは多摩川
の最初の一滴が落ちることで人気の高い山らしい。2014年10月には紅葉の山行を計画したが、
雨天で断念、今回は新緑の時期でのリベンジ登山。
小型バスに23名が搭乗、運転補助席にザックを目いっぱい積み重ねての出発。新富士ICから
朝霧高原を経て中央道勝沼ICで下り新緑の国道411を直走り、狭い市ノ瀬林道を上り下りして
標高1312mの登山口 佐場平橋に予定時刻に到着。いきなりハルゼミの大合唱、競うようにコ
マドリも囀りだし我等を歓迎。周辺には何台かの車とわずかな登山客、道路を挟んで大人数のグ
ループが準備体操に余念がない。ガイドツアーの一行で我らと前後して同ルートを歩くことに
なる。
各自で身体をホゴし記念撮影後リーダーを先頭に歩き始める。芽吹き始めの森は明るく、緩い
傾斜と良く踏み込まれた登山路は渓流を下に見たり横に、あるいは木橋を渉りと快適この上ない。
ギイヤーギイヤーのハルゼミ、ヒンカララとコマドリ、チリリリと忙しい囀りはミソサザイ、
ウグイスも歌いだして心が自然と浮き立つ。スミレの乱れ咲く登山路の林には小鳥用巣箱が掛け
られている。
一休坂分岐では3人の女性がにこにこベンチで休憩中。聞けば御年80ウン歳とか、凄い、わが
身を振り返り勇気を貰う。林間の歩きやすい沢コースをヤブ沢峠まで一時間ばかりの気持ち良い
歩き。峠から笠取小屋までは林道、小屋に着くと広場は大勢の人達が宴席を設けて大賑わい、
TVで見た水干のお祭りか、トン汁が振舞われているらしい。明るく開けた林で昼食。
ツアーの一行も登って着て合流、昼食後、早々と先に出立した。
作場平橋ここからリベンジ登山。 | |||
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小さな分水嶺の石柱を囲んで | |||
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とりあえず山頂 ! | |||
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が初々しい。開けた草原に出ると前方に可愛い小山、小さな分水嶺。このちいさな頂きに落ちた
水滴がちょっとしたズレで荒川、富士川、多摩川へと流れの運命が分かれるのだと。眼の前には
目指す笠取山が富士の円錐に似て優しげに姿を見せる。
ツアーの一行を避け脇道の林を行くと突然前方が開けて笠取山頂部が目の前に現れる。何と急
斜面に細い登山路が山頂を目指して真っすぐと延び上がっているではないか。ツアーの一行はす
でに取りついている。兎に角急な登りで40度ぐらいあるのでは。誰も一気には登れないので、脇
道に避けたり休み休み体を押し上げる。振り向けば草原の彼方に大菩薩嶺から奥秩父の山並が薄
靄の中に重畳と連なり心洗われる景観。山頂は岩だらけで狭いが眺望が良い。
山梨100名山の標識をバックに記念撮影。付近にはあちこちにシャクナゲが薄ピンクの花を咲
かせている。山頂部稜線の岩だらけの厳しい登山路をいくと又「笠取山」の標識、東のピークで
こちらが最高点。やがて明るい穏やかな登山路を下ると水干への分岐点。ピストンで多摩川の最
初の一滴を見に。その一滴はなんともか細く頼り無げだが大河への最初の滴と思えば矢張り神秘
的。
黒エンジュ尾根はカラマツと枯れ笹の明るい下山路、所々に白いオオカメノキの花が密やかに
咲いている。馬止でツアーの一行に追いつき、失礼して先を急ぐ。舗装路に出会うとそこが中島
川口、ブルーのセイシンバスが待っている、予定より40分の遅れ。大菩薩の湯で汗を流し、コン
ビニで買い出し、帰路は中央道を韮崎経由、中部横断道、52号線、新東名清水へ。車中は会長リ
ードのSMCクラブソング、クイズなどで盛り上がる。会長は「良い山でした。心満たされる山
旅でした」と挨拶を締めた。大満足、有難うございました。無理をお願いして清水組は清水駅で
下車解散。
「行程」 6:05静岡南 6;25清水IC 7:25 朝霧高原 8:35勝沼IC 9:50作場平橋
10:35一休坂分岐 11:30ヤブ沢峠 11:50/12:15笠取小屋(昼食)12:35小さな分水嶺
11:10 笠取山頂 13:35 東笠取山ピーク14:00水干 14:25 シラベ尾根 14:40
黒エンジュ 15:30 馬止 15:40 中島川口 16:35/17:15大菩薩の湯 17:35 勝沼IC
17:40 韮崎IC 19:45 清水IC 19:55清水駅(清水組解散) 「s」