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2016年 10月 第197回山行記録
石砂山 石砂山行程図はコチラ実施日:平成28年10月15日(日) 天候:晴れ参加者:17名 男性:11名(ゲスト1名) 女性:6名 担当リーダー:片山 サブ:阿部 レポート:佐藤 |
「いしざれ山」初めて耳にした山名だ。丹沢の北、奥相模にあり、東海自然歩道の
一画でもある。春には華麗な花々の蜜を求めてギフチョウが舞う山でもあるらしい。
過っては純な昆虫少年であった自分は「ギフチョウ」と聞くだけで今でも胸がトキ
メク。先月安曇野の「田淵行男記念館」でヒメギフチョウ細密画のレプリカを手にし
たばかりだ。飯豊山以来なんとなく気抜けして盛り上がりの欠ける日々を過ごしてい
た。山行計画書の難度は★一つ。体力的にも問題ないだろう、ここらで気を入れなお
すチャンスとばかり勇躍参加。
ゆったり17名乗車のバスは定刻に静岡南口を出発、新静岡ICから新東名を東へ。
律儀なリーダーは詳細な資料で山行の予定を案内、同時に参加者の急減で費用の遣り
繰りに苦慮の一端も漏らす。車窓からの富士は青い空に棚引く二つの雲を置いてまさ
に秀嶺。
海老名JCで圏央道へ。厚木Pで休憩、相模原ICへと順調に進む。R412とあ
る一般道を行くが狭い道路に入り込んだり2度キックターン、ようやくにして篠原の
里センターへ。何やら鄙びた集落で駐車場には小さな消防車が一台、近くのグランド
では災害訓練か大勢の人盛り。
律儀なリーダーの入念な準備体操を済ませて集落を貫く車道を歩き出す。草生した
道路際に一基の馬頭観音が初秋の陽を浴びている。小川の木橋を渡ると登山口、記念
撮影、湿った登山路に評判のヤマビルが居るのではとビクビク。未だ青い葉をつけた
落葉樹林の登山路は穏やかな傾斜で快適な歩き。ギフチョウの捕獲禁止、ヤマヒルの
忠告、スミレ保護の立札が目立つ。明るい杉林の尾根道、手術後のTさんも快調のよ
うだ。頬に当る風は少し冷たく汗ばむ体に心地よくやはり山は秋の気配。ギフチョウ
の食草カンアオイ一株が地に這いついている。山頂まで500mの道標にホットする
も、ここからが急こう配の登り、しかも木の階段が続き一苦労。登りきって明るい樹
間の登山路の先に「石砂山」山頂の標識。
篠原登山口 | |||
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石砂山山頂 | |||
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伏馬田城址 |
樹間のその先には丹沢の峰々が連なり、正面には丹沢の主峰「蛭ケ岳」が見える。
山頂のテーブルで信州から届いた松茸のおにぎり、S会長よりの熱いコーヒーでゆっ
くり昼食、大満足。
下りの500mほどがこれまた急な下りで木の階段。幅のある階段は足の運びが整
わず慎重に下る。急坂を下ると明るいミズナラなどの落葉樹林、穏やかな下りの歩き
は何とも心地よい。林が切れて明るく開けた場所で休憩、ススキの穂が銀色に輝き揺
れる、その先には丹沢の山々。
伏馬田分岐で二班に分かれAサブリーダーに導かれ山頂の城跡を目指す。湿った杉
林の急な登り。いかにもヤマヒルの居そうなところだ。居た!それもかたまりで。
このところの冷え込みで動きが鈍いのか無事山頂着。伏馬田城址跡には苔むした石柱
が並び歴史を偲ばせる。下りは明るい樹林、Aさん快調に飛ばしてほどなく開けた広
場の尾崎城址。戦国の時代、小田原の北条と甲斐の武田との接点で戦略的意味からも
栄えていたらしいと、物知りMさん。菅井下バス停で乗車。
やまなみ温泉で45分の入浴、何しろリーダーは几帳面、時間厳守。程よい疲れを
温泉で癒してビールで乾杯。高速へ入る前にコンビニでワインのミニボトル。何やら
気分が盛り上がり、話が弾みいろんな計画が飛び出す。会長が音頭を取る「静岡マウ
ンテンクラブ」の歌は全員今一の盛り上がりながら、生真面目に山行をリードした二
人のリーダーへの謝辞で楽しかった山行を締めた。帰路も順調で予定よりも早くに清
水駅無事到着、清水組は解散。有難うございました。「s」
行程:
静岡駅南口 7:00 新静岡IC 7:20 海老名JC 8:45 相模原IC
9:15 篠原の里10:15 登山口 10:40 石砂山 11:35 伏馬田
分岐 12:50 伏馬田城址跡 13:15 尾崎城址 13:25 菅井下バス停
13:40 やまなみ温泉14:00 清水IC17:20 清水駅 17:30