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SMC静岡マウンテンクラブ

静岡市の山の会---静岡マウンテンクラブへようこそ

2015年 7月  第172回山行記録


  八柱山(やばしら山)                       
    
                                                    
       実施日:平成27年7月12日(日) 天候:曇り               
   参加者:36名 男性:16名 女性:20名   
  担当リーダー:谷川  サブ:宮寺    レポート:佐藤

   
   若い頃と言っても50年も前のこと、心に蟠りが起こると良く信州へ旅をした。週末当時はキスリングと言ったザックを背負って甲府行き最終の身延線に乗り甲府駅前の屋台店でコップ酒をあおり、駅のベンチで朝を迎え一番の中央線、小海線に乗って八ケ岳や周辺の山々、高原,湖沼、千曲川、小諸など山小屋や小さな旅篭に泊まりながらの歩き旅で心を癒したものだった。
 三月に再発した古い脊髄の圧迫骨折の後遺症も癒えて先月の王岳山行に参加、無事に歩き通せたので自信を持って掛かりつけの医師と相談したところ「無茶だ、鍛えるとか、体力増強などと思わないように!残っている能力を如何に大切に守るかに専念してください」と現下に言われてしまい、夏山シーズンを迎えこのところちょっとブルーの日々が続いていた。こんな時に若い日々の癒しの地、北八ケ岳の高原の山行、2000m級ながらほぼ平坦な歩きは絶好のチャンス。手元の古い1:50000地形図を広げるとその山は横岳、縞枯山のほゞ東にあり、私のチェックの空白地、私には初めての山である。

 梅雨の真最中なのに運よく青空、先回の天城山に続く参加者36名を乗せた大型バスは定刻6時に静岡駅南口を出発。新東名宍原IC を経てR52を北上、中部横断道、中央道の車中からは今月末登山予定の鳳凰三山や特徴ある甲斐駒ヶ岳の山影を楽しみ、諏訪インターを下りてからは白樺のメルヘン街道をバスは喘ぎながら登って行く。林の切れ間からは蓼科山の秀麗な山容が間近に見える。予定より遅れて麦草峠に到着。10:00 駐車場は満杯。麦草ヒュッテ前の広場で登山準備の体操。ウグイスが大きな声で鳴きあって我々を歓迎してくれる。
 
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麦草峠登山口で 総勢36人
 
  
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雨池の全景
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案内図を横目で見て
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雨池で 少し早目の昼食
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八柱山 山頂 貸し切り状態
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今回も女性の参加が多い
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前の女性2人は新会員・初山行
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暑い! 早く木陰に

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この岩何かに似ていませんか?
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見事な唐松林



 
  
 36名一団となって木道の敷かれたシラビソの林を歩き出す。36名ともなると人数確認の番号呼び合わせに三度も掛かる始末。賑やかなおしゃべりが誘うのかウグイス、メボソムシクイが鳴き交わし、間をおいてコマドリやミソサザイが合いの手を入れるように美声をあげ競い合うようだ。林間を渡る涼風を心地よく受けながら快適な歩きを楽しむ。
 林道出合11:10 林道歩きは陽射しがきついがすぐに明るい林の登山道。間もなく正面に静かに水を湛えた湖面が見え出す。雨池着 11:30 静かな湖面を渡る風、緑濃い周囲の景色を眺めながらの昼食 12:00。カラマツ混じりの林の登山道は緩い上り下りを繰り返すがすぐに八柱山々頂 12:35。
 山頂からは高度差500m強の緩い下り。美しいカラマツ林が続く稜線歩きは快適この上もない。13:40林道出合。林道を暫く歩くと道は二股に分かれるが道標が無い。どちらも同じような道幅で暫く迷うも地形図で確認、右への道。工事中だろうか広い林道を長々と列を乱して下る。14:30バスの待つ八千代自然園駐車場に予定の時刻に全員無事着。
 リーダーから帰路の説明。入浴は「たかねの湯」入湯料は会費からに拍手。調子づいてビールは?の声は直ちに却下。温泉で汗を流し、車中のビールも手当てして帰路へ16:40 須玉インター16:55.「みちのえき富士川」で土産を仕込んで一路静岡を目指す。清水組は清水駅前下車解散 19:00
 体調に不安を感じての山行でしたが、信州の高原にも似た穏やかで清々しい人柄の二人のリーダーの心配りで思い出多い山歩きを楽しませて頂きました。有難うございました。「s」