丹沢主峰を巡る縦走は長いこと心の隅に温めてあった。今年度の登りたい山のリストに入れておいたのが取り上げられ、この日を待ちに待っていた。このところ岩や火山礫の山歩きが続いたので全山が木々に覆われた丹沢山系で紅葉に囲まれた稜線や森での歩きが楽しめるのではと期待して山に入る。好天にも恵まれてか気力も満ちて久しぶりにのんびりと全身に丹沢の秋を感じ癒しある山歩きを楽しませて頂いた。 25日 静岡6:00 清水駅前を定刻の6:30出発。新東名経由大井松田IC 7:50 登山口の8:10 山行計画書には標高600とあるが実際は200M強で本日歩行の標高差が400Mプラスとなり少しプレッシャーを感じる。急坂な舗装路を歩きだし植林の登山路に入る。天気は上々足取りも軽い。林道出合からは急峻な登山路、栗の木洞10:50 植林の尾根筋を往き後沢乗越で大倉からの登山路と出合う11:30。 黄金色に紅葉した樹間から目指す鍋割山が見え出す。鍋割山山頂小屋の鍋焼きうどんは昨今超人気らしい。希望者の為の早飛脚2名が先発。急な木段を登りきると鍋割山山頂 13:10 以前登った時の広場は鹿の糞だらけで座るところもなかったのにいっぱいの登山客がテーブルや草の上に屯している。名物の鍋焼きうどんを待っているらしい。我が先遣隊が駆けつけたときには既に一時間半待ちとかで注文を諦めたようだ。昼食を済ませて歩き出す 13:30 紅葉のブナ林が続き色づいた先に丹沢の山々が連なっている。金冷やし 15:00 稜線の木立は落葉しているが谷筋の紅葉が何とも言えない美しさ。きつい上り下りを繰り返して漸く塔ノ岳山頂 15:40 遮るもののない彼方に雲上の富士山が神々しい。今宵の泊り尊仏山荘は盛況だ。隙間なく敷かれた布団一枚に一人、先々週の涸沢、一枚に3人のことを思えば天国。16:40過ぎ富士山に夕日が沈む荘厳な一時を味わうことが出来た。沈みいく夕陽を背に黒い影富士が何とも神々しい。早めの夕食のあとは暫く寒さを堪えて山頂から眼下の夜景を楽しむ。 |