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SMC静岡マウンテンクラブ

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2014年 5月  第149回山行記録


  前黒法師岳            行程図はこちら
                                                    
       実施日:平成26年5月10日(土) 天候:晴               
   参加者:8名 男性:8名   担当リーダー:山本 サブ:下村   レポート:大石

   
   今回の山行は寸又三山の一つである前黒法師岳(1943.2m)である。他の二山は朝日岳(1826.6m)と沢口山(1424.8m)で三山の中では前黒法師岳が最も標高が高い。
SMCにおいて、沢口山は平成20年に、朝日岳は昨年、例会登山で登頂している。今回登頂すれば三山達成となる。昨年の朝日岳登頂の際は苦労した記憶があり、今回の前黒法師岳はそれより100m高く、標高差1400mの健脚向けコースである。
なお、前黒法師岳は名前のとおり南アルプス深南部の名峰「黒法師岳」(2067.4m)の前衛峰と称されているが、水窪側に類似した名前の前黒法師山(1781.7m)があり、これも昨年SMCで登頂している。
さて、この健脚コースに挑むのは精鋭8名であったため、乗用車2台での山行となった。2台はそれぞれ参加者を拾い、羽鳥のコンビニで集合し、午前4時15分に出発した。国道362号線を進み、千頭を経て、寸又峡の駐車場には5時20分に到着した。天気は快晴、少々肌寒く感じるが登山には絶好の天候である。
5時40分駐車場を出発、予定より30分早い。温泉街を通過し、林道を飛竜橋へ向かう。飛竜橋のちょっと先が登山口である。登山口へは6時30分到着、標高は560m、いよいよ登頂開始である。
いきなりの急登、寝不足の体には堪える。湯山集落跡を通過、こんな山奥に集落があったとはとメンバー一様に驚く。石積みが残るこの集落は、かつては8軒ほどの住居があり、近くに露天風呂もあったという。集落名もここからきており、現在寸又峡温泉の源泉になっているという。7時32分に湯山林道に出合う。この林道は登山口の林道をそのまま進めばここに達する。
高度が増すにつれて、右手には昨年登頂した朝日岳が聳え立つ。栗ノ木の段(1196m)には8時10分到着、そしてイワカガミの群生地に達する。ここのイワカガミは色が白いのが特徴で、可憐に咲いている。
 
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新緑と「夢の吊橋」
 
  
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                  林道から登山口に向かう。
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登山口の表示板。
 
  
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いきなり急登が始まる。
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湯山集落跡地
 
  
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寸又三山征服の面々。
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山頂付近は未だタップリと残雪。
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気持ちの良い広葉樹林帯にある「栗の木の段」。
 
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昨年登った朝日岳の雄姿。
 
   白ガレの頭(1600m)には9時32分到着、ここから最後の急登となる。急登に喘ぎながらも、右側樹間越しに白く輝く聖岳方面の峰々を望むことができ、一息つくことができる。
 10時51分、待望の山頂へ達した。予定より1時間程早い。山頂は木々に囲まれているが南面は開け、眼下に大井川を望めた。北方は木々の間に白き南アルプスが見えた。
 山頂で昼食をとり、11時23分に下山を開始した。登りと同じルートを下る。山頂から少し下った所に展望所があり、そこからは白銀の聖岳、上河内岳を望むことができた。湯山林道までは順調に下る。
 この先で、朝渡った「飛竜橋」ではなく「夢の吊橋」を渡ろうということで、別のルートに入った。このルートは、最近登山者に使われていないせいか、道なき道みたいなところを転がるように下る場所もあり、少々難儀したが、無事湯山発電所の近くに降りることができた。
 林道を歩き、夢の吊橋を渡り、駐車場に15時51分に到着した。予定よりも約1時間早い。夢の吊橋にも寸又峡温泉街にも観光客はけっこういた。近くのホテルアルプスの露天風呂で汗を流し、運転手以外はビールで喉を潤し、静岡へ向かった。
今回の山行は、足の長いYリーダーのペースに付いていけるのか不安であったが、リーダーの巧みなペース配分により参加者全員無事に登頂することができた。感謝します。メンバー皆自信がついたと思われる。
 なお、心配された「ヒル」については、被害に遭ったメンバーはいなかったが、「ダニ」被害が発生した。S弟氏が歩行中、脇の下辺りに何かチクチクすると感じていたが、入浴時にそこを見たところ、いたいた、大型のダニが体に食い付いていた。また、K氏の登山服の背中にもダニがくっ付いているのが発見され、各自、衣服、持ち物を点検した。このダニについては、T氏がカメラに収めた。    (S.O)