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2013年 7月 第133②回山行記録
羅臼岳・斜里岳・雌阿寒岳
実施日:平成25年7月27日(土)~7月30日(火)参加者:25名 男性:12名 女性:13名
担当リーダー:下村(岳)、土屋、大川 レポート:佐藤 二度目の北海道遠征は道東の三つの100名山を目指す。参加メンバーのコストパホーマンスを考慮、大勢の参加者を募り、「あすなろ山友会」のメンバー8名を加え25名の賑々しい大型ミッショ ンとなる。全国的に天候は荒れ模様、北海道も天候が定まらないようだ。 27日(土)晴れ 6:30 静岡駅南口発。6:45 東名静岡 新東名 東名川崎IC経由 羽田空港 9:30.離陸前に軽く景気付けの極冷ビールで昼食。11:15 AIRDO51便 13:00 女満別空港。 ホテル差し回しの小型バスと乗用車に分乗。北の大地をひたすらに走る。ビート、麦、ジャガイモ、とうもろこしの畑、牧場が広がる。「あっヤナギラン」と誰かの声、ピンクの花が原野に色を添える。 端整な斜里岳が雲間に現れたり消えたり、オホーツクの海は波静かに穏やか。15:15 オシ ンコシンの滝。海岸近くのこんなに大きな滝は初めてだ。記念撮影。コンビニで明日の食料を仕入れ。今夜の宿、岩尾別温泉「ホテル地の涯」へ16:00.早速名物の露天風呂を楽しむ。ちょっと熱 めながらミズナラ林に熱い順に三段に設けられている。蚊には参った。 |
初日は観光のみでオシンコシンの滝を見学 |
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28日(日)晴れ時々曇り、雨 いよいよ憧れの知床の名峰「羅臼岳」へ。 朝食の弁当を早めに済ませ、三班に分かれてスタート5:40.ホテル裏側から登山路へ。キビタキか明る い鳴き声、ミズナラの樹林の九十九折を登る。6:20 オホーツクの展望台。若い単独の登山者が羆(ひぐま)が出たと脅えながら下山してきた。蟻の巣が集結するあたりの登山道近くに親子で居座っているらし い。地元の登山者も下山するとか。ツアーの一行が先行しているし、我々は大勢、そのまま歩き続ける。 時々霧雨、オホーツクの海に虹が掛かる。雨具を着ける。弥三吉水 7:20 ダケカンバが地面に這い つくばっている。銀冷水9:30 携帯トイレの利用場。大沢の入口 8:50 7月末だと言うのに雪渓の雪 は多い、傾斜が緩いのでアイゼン無し登る。一の岩場 9:15 今度の雪渓は急なのでアイゼン装着 9:30 羅臼平 10:00 内地では見られない羆対策のフードロッカーが設けられている。ハイマツが低く拡がっ ている。2班が大分遅れているようだがそのまま進む。急な岩場はお花畑、チングルマ、エゾオオサクラ ソウ、エゾノツガザクラ等などが眼を癒してくれる。風が強く、細かい雨が顔を打つ。濃い霧雨の中大き な岩群を攀じ登ると不意に羅臼岳山頂。11:40.風雨が強く後続を待たずに一班のみで記念撮影、早々に 下山。 頂上直下で風を避け、昼食を取りながら2班の到着を待つ。アイゼンの着脱で手間取ったようだが、後 続が到着、ザックを置いてそのまま山頂を目指す。2班と入れ替わりに一斑は往路を下山する。25名の うち22名が山頂を極めることが出来たようだ。急な下りは膝にきつい。お花畑に救われながら慎重に下る。13:00 羅臼平 大沢の雪渓はアイゼンを装着して下る。14:00銀冷水。羆対策を考慮して2班と合流し て下ろうと到着を待つも中々現われない。膝の調子が悪いTさんをSリーダーがサポート、他のメンバー は先行して一斑と合流。最初から登頂を諦めている3班に状況を知らせようと、早馬が出る。Oさん、 Sさんの二人がTさんをサポート。1,2班の残り12名が先行して下山する14:50.少しでも遅れを取り戻 そうと休み無しで歩く、羆の危険地帯も無事に通過、オホーツク展望台 16:30.バスと乗用車の分乗手 配確認の為の早馬、4名が先行。目的地が近くなるとピッチも上がる。下から「おーい!」とT会長のお出 迎え。「ホテル地の涯」17:20.休む暇も無くそのままバスに乗り込む。17:45 「知床プリンス風なみ 季」着。チェックインが遅れたので入浴前に夕食。 |
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先行1班登頂時は霧が晴れていたが2班の撮影は無理でした 雪渓下り |
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途で断念した斜里岳は清岳荘の主人の言うとおり、渡渉と急な岩登りの連続、稜線の強風雨、一部登山路の 崩れ、天候の見通しを考えると21名の集団登頂は時間が掛かりすぎて難しかったと思われる。雌阿寒岳は 搭乗時間との関係で雨中の山行はかなりのリスクだったと思う。我々と時季を同じにして中央アルプスを 登山中の韓国人グループの大量遭難の例もあるし、「止める」「引き返す」勇気を改めて思い返している。 今回の登山計画の企画、FLT、宿泊、バス、登山情報、会計はたまた計画変更まで全てをアレンジして頂い た会長、大勢のメンバーの安全と登山の楽しみを取り仕切って頂いたリーダーの方々、大変有難うございま した。「s」 「余分な事ながら」 羽田空港でのこと。集合場所の搭乗口に中々現われないNさん。大分経って現われた。遅れた原因は持ち 物検査で引っかかったらしい。どうも小さな刃物?を隠し持っていたとか。クワバラ クワバラ。 暫く経って拡声器でSリーダーの呼び出し。スワ!何事とSさん、カウンターへ。ライター2個を潜ましてい たようだ。一人一個が許容範囲だとか。一個をTさんに託して事なきを得る。 まさに「天網恢恢疎にして洩らさず」悪事の栄えた試しは無い。かくして日本の空の安全が守られる。 |