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2013年 9月 第138回山行記録
那須岳・日光男体山 那須岳行程図 男体山行程図
実施日:平成25年9月21日(土)~23(月) 天候:曇りのち晴れ参加者:16名 男性:8名 女性:8名 担当リーダー:山本貢 レポート:佐藤
大震災の何年か前の秋に静岡、北海道、宮城の仲間の三夫婦、仙台で落ち合い東北を旅したこ とがある。旅の締めに那須高原で泊まった宿は俗に言う「隠れ宿」か。何やら密やかで瀟洒な旅 籠風、坪庭に大きな陶器の露天風呂がとても洒落ていた。その旅館からの高原の澄んだ青空を背 に全体に秋色を纏い始めた見事な那須連山が心象風景として深く心に残った。昨年の夏、原因不 明の左脚の激痛に悩まされた。初冬、温泉治療にでもなればと、万座、草津、鬼怒川の温泉めぐ りをした。万座温泉で雪になり、図らずも雪の露天風呂を楽しんだ。帰りに中禅寺湖を訪れて寒 さに震えながら対岸の男体山に出会う。雲ひとつない冬空を背景に全山薄く雪に覆われたその山 は厳しく屹立していた。まさに神の山を思わせる存在感で強く記憶に刻まれた。クラブの年間登 山計画の希望にこの二つの山名をそっと入れて見た、他にも希望者多かったようで計画に盛られた。久しく心待ちにしていた山旅であった。 9月21日(土) 晴れ時々曇り 静岡~那須休暇村 予定の8時前には全員集合、静岡駅前を出発。新東名静岡ICから高速へ。海老名Pで休憩のあ と用賀から環状8号線へ10:30.渋滞に巻き込まれ大幅に遅れて和光ICに12.20 川口JC 12:50三連休の初日、車が多い。昼食を取りたいがPAは何処も満杯で本線にまで車が溢れてい る。蓮田SA、羽生PAを通過、佐野SAに滑り込む 13:45.名物のラーメンを頼むも食券買い から席明け、出来上がり待ちと大混雑。聞けば日に一万食以上売れるとの事、凄まじいようで あった。大幅に遅れて東北道那須IC 15:40.那須高原での観光を諦めて宿へ直行とするも観 光客の車の渋滞にまたもや遭遇。今宵の宿「那須休暇村」に16:35.ゆっくりと渋滞の疲れを 温泉で癒し、名物のバイキングで乾杯。20:00には就眠。 |
茶臼岳山頂にて。 |
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9月22日(日)晴れ時々曇り 那須岳(茶臼岳・朝日岳・三本槍岳) 深田久弥は中央部の茶臼、朝日、三本槍を、いわゆる那須岳とみなしていいだろうと書いている。 今日はその三山を目指す。朝食の弁当を受け7時に宿を立つ。クラブの最近の山行では珍しく、太陽 が射し、目的の那須の連山が朝日を受けて輝いている。7:30一番のロープウエイ。7:45 山頂駅発。 火山礫の山道からは目指す茶臼岳がガスに巻かれながら姿を見せる。巨岩の一帯を登りきると鳥居が 見え、那須岳神社の祠のある山頂に立つ8:25.久し振りに合羽無しで山頂に立ったとTさんの笑顔。 山頂からの眺望を楽しんで、大きな岩のころがる山道を下る。9:10避難小屋。厳しい岩場の登り、 砂礫の歩き難い登山路を行く。ガスが少し出てきたようだ。朝日岳の肩にザックを置いて朝日岳山 頂へ。10:00 山頂着。ガスの晴れ間の周囲の山影を楽しむ。 肩に返してザックを背負い、三本槍岳へ。稜線歩きが続く、熊見曽根、1900m峰、ハイマツと熊 笹、ナナカマドが色付き、実が赤く熟れている。陽が照ると紅葉の走りか、周囲の山肌が色付き秋 色を見せる。眼下に池塘と湿地帯が拡がっている。10:40清水平。ハイマツの細い登山路を他の登 山客と道を譲り合いながら登る。那須連山最高峰の三本槍岳山頂 11:25 山名の割には穏やかな 山頂で昼食。北温泉分岐までは来た道を下る。12:10 眼下に熊笹と低いダケカンバの道が延々と 続き、どっしりとした茶臼岳、厳しい山稜の朝日岳の眺望が疲れを忘れさせる。中の大倉尾根の長 い下りが続く。14:25 北温泉。露天風呂と言うより温泉プール、多くの裸の若者が楽しんでいる。 バスの待つバス停まではここから登りの車道を登る。14:55北温泉入口バス停にてセイシンのバス に乗車、宿に向う15:00.ここで又もや観光客の車の渋滞。大幅の遅れを宿と連絡を取りながら暗 い宇都宮道路、いろは坂、中禅寺湖を経て日光湯元の宿「パークロッジ深山」に19:10.入浴は後 回しにして、先ずは食事。入浴後21:30就眠。夜半に目覚めると激しい雨音。 |
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朝日岳山頂にて。 三本槍岳山頂にて。 | ||||||||
23日(月)晴れ 日光男体山~帰路 「男体山」へは登りの高度差を考え、裏登山道とも言うべき志津林道口より登る。 予定を早めて6:00に宿出発。雨は上がっているが大地は大分湿っている。未だ暗い裏男体林道を志 津峠へ。6:30志津峠P 乗用車が結構駐車している。登山客を乗せたバスもやってきた。泥濘の暗い 登山路を滑りながら登りだす。二合目を過ぎた辺り、急に明るく開けた場所に出る。大量の土砂が沢 に流れ込み新しい登山路が開かれている。歩き難い急な登りの暗い針葉樹林帯が続く。若いカップル が下ってきた、ご来光を拝んできたとの事、若い体力が羨ましい。7:40五合目 ちょっと辛いが良い ピッチだ。見通しは無い、暗い泥の登りが続き、道は荒れている。八合目をすぎると森林限界か、見 通しが良くなり、日も射してくる。女峰山がその名に背いて意外と厳しい山容を見せている。暫く緩 やかな稜線を登りきると男体山山頂 9:10.山頂には宝剣を模したものだろう銀色の長い穂先のよう なものが陽を受けて輝いている。二荒山神社、大国主命像、宝剣などがあり信仰の山を思わせる。 周囲の眺望を楽しみながら休憩。9:40 下山開始。表登山路を下る。砂礫の下山路は滑りやすい。 山ファッションの若い登山客が目に付く。彼等は比較的行儀が良く、挨拶も小気味が良い。下りも難 路、登山路は手を加えてはあるが、昨夜の雨でぬかるんでいる。急な岩場に手こずる。11:3漸く五 合目。高度を下げてくると明るいブナ林に替わり、時に緩やかな下りにホッとする。四合目から三合 目までは車道だ。12:20三合目。階段を下りきると男体山の登拝門、二荒山神社中宮祠に入山料を収 めお守りを頂12:50.13:50 乗車帰路へ。連休最終日、所々に小さな渋滞はあるものの先ずは順調 に東北道を進み川口JC15;45.首都高の渋滞にはまり湾岸道路を行くも東名横浜には17:00.海老名 PAで休憩17:30 静岡駅19:40.全員無事着。ご苦労様でした。 リーダー曰く、登山は天候にも恵まれ順調に予定通りに運んだが、交通事情に阻まれ全体の時間が 窮屈になってしまった。渋滞の中安全運転を心掛けてくれたドライバーに全員で拍手。 期待通りの山行を楽しませて頂いた。リーダー。サブリーダーとも真面目で責任感が強い。思わぬ交 通渋滞に遭遇となったが的確な判断と指示で予定通りの山行を無事に済ますことが出来ました。それ にしても体力の劣化をしみじみと実感、中々皆さんについて歩けなかった。有難うございました。「s」 | ||||||||
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