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2013年 11月 第142回山行記録
鞍掛山・岩古谷山 行程図はこちら
実施日:平成25年11月17日(日)参加者:34名 男性:20名 女性:14名 担当リーダー:熊谷 サブ:原田 レポート:佐藤
今回の山行は4月に予定され雨で中止となった、サバイバル版。鞍掛・岩古谷両山を結ぶ縦走コースは東海自然歩道として整備されてはいるが三大難所の一つに数えられているとか。硬い石英安山岩の険しい山稜、2000万年前の設楽火山の溶岩、中央構造線近い地形のためか、岩場あり痩せ尾根ありその上に容赦なく繰り返されるアップダウンに低山とは思えぬ厳さを強いられたが奥行き のある楽しい山歩きを楽しんだ。 定刻になっても現われない一人、連絡も取れずに無情にも出発。後ほど本人と連絡が取れ、な んと山行きを失念していたと。さすが「忘れの名人」本領発揮。「秘密保護法」国会審議中につ き特に名を秘す。 参加人数が多く、小型バス2台に分乗。6:10静岡駅発。天気は微妙。6:30 新静岡IC 7:20 浜松Pにてトイレ休憩。 リーダーから「午後より天気が下り坂のようだ、深い森で暗くならないうちに下山したいので頑張って欲しい」と発破がかかる。7:45 浜松いなさIC R257・R473 伊那街道を奥三河設楽町へと向う。鄙びた街道筋、刈入れの終わった田園、豊川水系の渓流に美 林が続く。今ブームなのだろう自転車でのツーリングが多くトンネルの中などでは見ているほう が怖い。 |
全山紅葉 |
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8:45 和市登山口。駐車場には何台かの車。簡単にストレッチ。駐車場脇から登りだす。急な登り、良く手入れされた杉林、里の鳥「ヒヨドリ」が鳴いている。9:15「13曲1」の標識。ここから九十九折りが続く。急な坂を右左に登って20分ほどで「13曲13」の標識。程なく堤石峠 9:35 落葉樹林の急な登り、前方に紅葉越しに大きな岩壁が青空をバックに構えている。険しい岩場には 木製、鉄製の階段、鎖や手すりが施され、岩場にはさりげなくステップが刻まれている。それでも かなりのスリル感。 10:40 岩古谷山頂。低山とは思えない趣があり心地良い疲れと緊張を味合う。急な登りと下り が尚続く、尾根筋からの初冬の景観がえも言われぬ風情で心地良い。眼下には集落が見え、この一 帯が決して深山ではなく里近くの山であることを思わせてくれる。長い鉄梯子が岩壁に沿って設け られている。嫌になるほどアップダウンが続く、「立ち休憩!」の声。 11:15 ミヨジ峠。暗い樹林帯の登り下り、ちょっと開けた送電線鉄塔11:20/11:45 昼食。 ここまでで全行程の四分の一、まだまだ長い。所々で木々が色付き、その紅葉越しに形のよい彼方 の独立峰が目を惹く。珍しくもグループの登山者と出会う。右手に黄色に染まる木々の間に大岩壁。 12:50御殿岩。この東海自然道険しい登りか下りが続き平坦な道がない。モミ、ツガの針葉樹 とナラ、ブナの広葉樹の混合森が続く。またもや大岩壁、大きく障子のように平だ。13:30 障子 岩(びわくぼ峠)。まだまだ険路が続く。 鞍掛山々頂14:05.ここからは長く暗い植林地の下り。白い小さな道標に数字があり、下るに連 れて段々と小さくなる、61から気がついた。20を切る辺りから楽しみの合唱。休憩用のベンチが 見え、道標0を示す。かしやげ峠 14:55 雲が出てきたのだろうかこの時間にしては暗い。更に 下り民家の脇を通って四ツ谷の集落 15:30.千枚田が見事に広がっている。手入れが良いのだろう、収穫を終えた田は石垣と畦が縦横に走り、静かに佇んでいる。山郷の「たんぼ」は日本の原風景、心が和む。水が良いのでここの米は凄く美味しいのだそうだ。県道32号出合15:40 バス乗車。入浴無し、コンビニ有りで一路静岡へ。新浜松いなさIC 16:50 東の空に満月に近い月が 昇り時々怪しげな黒い雲が陰をつくる。18:05 新静岡IC。雨が降ったのだろう、地面がかなり 濡れている。18:30 静岡駅南口。解散。 東海自然歩道と侮った所為かちょっときつかったが、他に殆ど登山客を見かけず静かな初冬の自 然に触れ、いつものピークハントとは違った深い味わいを楽しむ事が出来ました。心配した午後か らの天候の崩れも無く、全員が無事に下山、リーダーをはじめ皆さん有難うございました。「s」 |
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四ッ谷集落の千枚田。 |