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2013年 8月 第136回山行記録
木曽駒ヶ岳 2956m
実施日:平成25年8月24日(土)~8月24日(日) 天候:曇り時々晴れ→ガス・風雨 参加者:23名 担当リーダー:大川・下村(サブ) レポート:梶本 駒ヶ岳という名前は全国に数十山あるが、残雪が馬の形に見える、等に由来する。駒ヶ岳と称する山の中で、木曽駒ヶ岳は南アルプスの甲斐駒ケ岳に次ぐ高さを誇り、甲斐駒ケ岳を東駒、木曽駒ヶ岳を西駒とも言う。 今回の山行は静岡駅南口を予定より少し早い6:24 出発、「新清水IC」より52 号線を北上、「中央道駒ヶ根」で降り、現地バスに乗り継いで11:00 には「しらび平ロープウエー」乗り場に到着するという、予定以上に順調なゆとりある行程となった。従って「千畳敷」では約40 分程の休憩が得られ、12:00(昼)出発の時間帯までに高地順応や昼食タイムなど、様々な目的を持って過ごす事が出来た。 当初の山行計画では「千畳敷」から左ルートで極楽平へ向かい、「宝剣岳」を経て中岳から駒ヶ岳頂上山荘へ向かう予定で有ったが、雨模様とガスで、現地指導員からルートの変更を助言される。. その為「千畳敷」から「乗越浄土」へ向かう右ルートを登る事とする。 |
バスを乗り継ぎ、出発前のしらび平にて |
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千畳敷カールでも、その見事な宝剣岳の岩壁も、カールのお花畑もガスでまったく見えない。 途中ほんの少しガスが晴れカールが見えるが、またガスに覆われてしまう、約1時間程で全員が乗越浄土到着。[こんなに順調で良いのかな・・・? と返って少し不安がよぎる。] 辺りは濃霧で雨が降って来そうな寒々しい風が吹いている。宝剣岳も中岳もまったく見えない。 第1グループの12人と第2グループ6人の有志は乗越浄土にザックを置き、片道約20分の宝剣岳を目 指して別々に出発。残りの5人は早めに今晩宿泊の山荘を目指した。ここで先程の悪い予感が当たってしまった。まず第1グループもベテランのリーダーではあるが、濃霧のため分岐路で少々道迷いがあったと 聞く。第2グループの6人は分岐路の標識を見落とし、約40分歩いて中岳まで行ってしまった。そこか らまた宝剣岳を目指そうと思い何人かの登山者に聞くが、宝剣岳がどこにあるのか知らない人や、「この先、約50分程掛かる」と言う人など様々で、中岳を少し下った所で引き返しを決定、指定された乗越浄 土に戻る。全員ザックを回収し頂上山荘に向かう。14:30山荘着。 しかし先に山荘に向かったはずの5人は、まだ着いていない。中岳方向とは別の方向に向かってしまっ たと思われ、第1グループ、第2グループとも一気に心配ムードとなった。天候不順が予想される中、雨 も降り始める。待つ事30分、15:00無事5人が到着。 ロストウェイした時の冷静な判断が大きな事 故に結びつかなかった事と思う。 濃霧時の注意・対応の重要さを改めて実感する。 翌日は5:00 朝食。雨が強くガスで視界が無い。山荘からの下山ルートは当初計画していた将某頭山 から野田場経由桂小場のルートを、悪天候の中、1600mを越える高低差を下る事や、安全上の問題と景観 の問題等で取り止め、木曽駒ヶ岳山頂を往復し、昨日の往路を戻る事とする。 6:00 21名が木曽駒ヶ岳山頂に向かい出発。約20分で山頂へ。山頂はガスの為、周囲の景色はほ とんど見えず、風雨もかなり強いので早々に下山する。恐らく天候が良ければ広い山頂でのパノラマは美 しい景色で、ゆっくり滞在したくなる様な場所であると思いを寄せた。 山荘に戻り、中岳から乗越浄土、千畳敷に向かう。昨日は分からなかったが千畳敷カールの周遊路ではさ まざまな高山植物の花が咲き誇っている。千畳敷駅8:30、バスの待つ駒ヶ根駐車場9:20着。 |
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ガスで視界ゼロ、木曽駒が岳山頂にて。 何を祈るか熱く手を合わせている仲間が一人・・・ |
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