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2013年 8月 第134回山行記録
八ヶ岳「権現岳」2715m
実施日:平成25年8月11日(日) 天候:晴れ参加者:16名(ゲスト1名) 男性:5名 女性:11名
担当リーダー:熊谷 レポート:杉山美里 八ヶ岳連峰の南に位置する権現岳は、八ヶ岳最高峰の赤岳の南に対峙。東西にピークを持つ双耳峰で、西峰(2700m)がギボシと呼ばれます。今回は南東の天女山~前三ツ頭~三ツ頭を経て山頂を目指すルートで往復する計画。標高差1215mに、ぴりっと気合が入ります。 静岡駅6時01分、女性多数の計16名で出発。途中、バスの中でリーダーから「日の暮れないうちに山から戻りたいので、スケジュールをタイトに行きましょう」と説明があり、場合によっては手前の三ツ頭で引き返すとのこと。しかし「三ツ頭でも十分眺望が良く、八ヶ岳も見えますよ」ということで、青空に映える夏山の姿が目に浮かび、とても楽しみに。7時にタケノコの富沢で休憩後、中央自動車道を進みますが、バスの窓から差し込む日差しは強くなる一方。暑さが少し心配に。しかし座席に飛び交う冗談を笑っていたら、早くも8時46分、登山口のある天女山駐車場に到着。時間に余裕がないのでそれぞれに準備体操を終え、8時57分に登山開始。 |
駐車場では余裕の笑顔 |
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熊笹の生えた山道をさくさく進みます。9時09分、滑りやすい土の急坂を登って『天の河原』を通過。約15分後、ここまでハイペースで歩いてきたため、2割ほどスピードを落とします。この辺りからしば らく日なたの坂道が続き、全身にタラタラと大量の汗が。首にかけたタオルはすでに汗でびっしょりです。9時29分、1回目の休憩。その後はやや日陰が多くなってきて、比較的歩きやすい平坦な道。日なたと 日陰の温度差(歩きやすさ)の違いを痛感します。海抜1800mの石碑を右に見て少しだけ下り、出発 から1時間で2回目の休憩。そしてここからが覚悟の難所。急な上り坂が続きます。暑さに苦戦しながら、ときどきサワッと吹く風をよすがに休憩を交えて約1時間がんばると、足元に小さな看板。『ここが1番 キツイ。もう少しで三ツ頭が見える』という文字。この『ここが1番キツイ』の言葉に、「キツイのは私 だけじゃなかった…」と勇気づけられたというお話も後から耳にしました。 ところが、もうしばらく歩くと『前三ツ頭まで30分。急坂あと半分』の看板が出てきて、この『急坂 あと半分』には「あと半分もある…」とガッカリしたという感想も。11時21分、看板には『あと10分。ガンバレ』。標示通り11時32分、前三ツ頭(標高約2364m)に到着しました。開けた場所で、所々に岩があり、日当たり良好。なんとか座れる木陰を探してお昼ごはん。おすそ分けいただいた冷凍夏 ミカンが火照った身体に沁みて美味しい! そして予想を超える暑さによる疲労もあって、ここ前三ツ頭 から約2時間かかる権現岳は目指さずに、約1時間でたどり着く三ツ頭を目的地に変更。また3名の方が ここで下山。ご本人「勇気ある撤退!」と笑っていましたが、実際に下山する勇気は常に持っているべき だと再認識しました。 約30分の昼食休憩をすませ12時02分、前三ツ頭を出発。12時40分、左方向に編笠山を確認し ながら分岐を通過し、12時43分に三ツ頭。小柄なトンボがいっぱい飛んでいます。広がる青い空と、 夏山の濃い緑。ガスもなく、前方にそびえる尖ったような権現岳の右奥には、赤岳の姿もくっきり見るこ とができました。景色を堪能後、皆で記念撮影。13時04分に下山を開始し、5回の休憩をとりながら、16時に天女山駐車場に到着。近くのコンビニで水分(もちろんアルコール含む)と糖分補給を行いつつ 帰路に。清水で4名が降車し、予定の21時より約1時間半早い解散となりました。 |
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炎天の下「三ツ頭」に到着 正面に権現、右に赤岳 |
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