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2011 10月 山行記録 -その2
八森山 安倍川水系の藪山を行く 行程mapはこちら
実施日:平成23年10月23日(日) 天候:曇り時々晴れ
参加者:15名 男性:10 名 女性:5名
リーダー・指導:廣澤顧問
本来の予定、不動岳が林道崩壊の為入山が出来ないので八森山での顧問による研修登山となる。安部奥のこのあたりの山域は遭難事故も多い。今回は各リーダーが交替でトップリーダーを務め、迷い易いところの認識、メンバーシップ、リーダーシップの研修を行い、読図と山でのカンを養うのが目的。配布の簡単な行程図で自分なりにルートを2万5千地図に落としてみた。いきなりの急登の後は尾根歩きとなるが、距離は長そうだし、藪漕ぎもあるかもしれないと慎重に構えていたが、「標高1000Mの低い山域なので体力的には易しい山~」に惑わされて参加を決めてしまった。早めに集合地の駅南に着いて参加者名簿を頂くと、モーレツ登山に恐れをなしたのか、クラブ員の参加者は14名、しかも猛者ばかり。途端に戦意を失う。昨夜来の大雨注意報も解け、どうやら天気は持ち直しそうだ。定刻の発車早々に顧問から、奥仙俣が工事中で入れないので、湯の森から二王山経由でのルートに変更と軽く言われてしまう。これで歩行距離が延びると不安がつのる。 |
湯の森 7:20 二王山までは顧問がトップ。いきなりの急登、直ぐに息が乱れる。いろいろと説明があるが、余裕がない。トップとの間がみるみると空いてゆく。登山道は濡れ落ち葉が積もってはいるが泥濘もなく歩きやすい。9:40 二王山。ここよりトップを交代で務める。一番手はベテランSさんが1003Mの標高点まで。地図で想像したよりもきつい下りだが難なく到達。10:35.Mさんが栗の木山まで11:10.Oさんが八森山11:55.視界は悪いが手入れの行き届いた植林は杉、檜がすっくと伸びて気持ち良い。八森山からトップに指名される。緊張するが道は笹が刈られており、所々に目印のテープがあって迷うことはない。昼食を挟んで12:50 973Mのピーク着。Oさんと交替。トップ交代のあとは後部に下がるので以後のトップがわからない。13:00には1004Mのピーク。きつく長い下りが続く。何度もスリップする。どうも靴の底が減りすぎたようだ、そんなに履いていないのになあ、と思ってまたもやスリップ。右腰を強かに打つ。隊列が長く延びるが漸くにして三星峠785M着 |
湯の森からいきなりきつい登り | 栗木山分岐点 |
顧問による読図のレクチャー | 昼食後の記念撮影 |
13:40.自分のルート予想ではこれからは下る一方でやれやれと思っていると、きつい登り返しが始まった。これが又急でかなりしんどい。予想したルートは崩れて通行不能なのだそうだ。暗い人工林の急坂を苦労して登りきり、鉄塔のもとで休憩 14:10.ここからは一挙に300M強の下りとなる。潅木林が綺麗に伐採されて見通しがよい。急角度の眼下に安倍川の流れと部落が見える。スリップに注意して慎重に下る。足を痛めたり、道を間違えた人も出て、隊列に乱れがでるも15:15には林道に下りることが出来た。なんとバスが迎えに登ってきた。助かった。バスに乗る前のほんの暫くの間にヒルに襲われた人がいる。道路が湿っていて獲物を待っていたのだ。鴛鴦のMさんは夫婦でやられたらしい。温泉は諦めて帰ることとする。真富士の里経由で静岡駅へ。15:40 松坂屋にて解散。いつもの事だが、きつい登山であればあるほど下山後の山は楽しく、思い出は深い。特に今回、あんなに地図を見つめて歩いたのは初めての経験だった。講師に見守られてのトップも緊張する。良い体験をさせて頂きました。何ともそのままでは別れがたく、顧問より頂いた優待券を使って駅前の居酒屋でちょいといっぱい。一杯のつもりがついついとすすむ。疲れも忘れてご機嫌で無事のご帰還となりました。翌朝に交換したメールには「山良し、酒好し、仲間善し」とありました。ご指導有難うございました。皆さんお世話になりました。 |
迷い易い分岐点でリーダー研修 | 身の丈以上の熊笹だが道は綺麗にかられている |
鉄塔まで後わずか | 遥か下方に安倍川の流れが見えてきた |