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2011 山行記録
黒川鶏冠山 山梨百名山・1716m実施日:平成23年4月17日(日) 天候:晴れ参加者:31名 男性:16名 女性:15名 |
先ずもって東日本大震災による犠牲者の方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災者の皆様に心よりお見舞い申し上げます。前回登山「滝子山」は大震災被害を思い自粛した。今回は31名の参加を得て賑やかな登山となる。鶏冠山は大菩薩連嶺の北端に位置し、山頂の岩峰がニワトリのトサカの形に似ているところからその名が付けられたと言われている。山梨100名山の一つである。一週間前の下見では登山道にかなりの雪が残り苦戦、山頂までに思わぬ時間を掛けてしまったので全員にアイゼン携行をお願いした。31名を乗せた大型バスは、清水I/C、富士I/Cと東名を走り、朝霧高原道の駅、精進湖と桜の散り残りと果樹園の花々を愛でながら、甲府南、勝沼1/Cと順調に走る。フルーツライン、青梅街道の山麓はカラフルな早春の装い。Pの片隅に僅かながら雪が残っている。9:30落合登山口。スパッツを着け、入念に準備体操を済ませ登山開始。何時の間にか綺麗に青空が広がっている。小さな神金小中学校跡前を通って明るい檜林の登山道を行く。頂上まで約600mの高度差、緩やかな勾配の登山路は落ち葉が湿ってはいるが、歩きやすい。明るいカラマツ林にホウノキ、みずならの落ち葉が厚く積もっている。この辺り雪はないが、青空に広げた木々の枝には一枚の葉も付いていない、堅く閉じた木の芽が早春の明るい太陽を受け銀色に輝いている。あっ!ミソサザイが鳴いていると弾んだ声。登山道沿いには幾つもの巣箱が掛けられている。高度を上げて行くと谷間に斑な残雪模様が目に付いてくる。冷たい風が心地良い。10:35横手峠への分岐点着。此処までは順調だ。先週はかなりの残雪があったところ。暫く登ると心配した雪が登山路を覆い始め、足が止まってしまう。トップを行くリーダーが登山靴でならそうとしても無理なようだ。アイゼン着用の指示が出るが、足場の悪いところでは中々捗らない。 |
雪道はアイゼンが付いていると快適に歩けるが、雪の無い岩場では返って滑ったり、カリカリと音がきしんだりして歩き難い。予定より一時間強遅れてようやく鶏冠山々頂着。12:15.眼前に大菩薩嶺がゆったりと広がり、麓までびっしりと冠雪を広げた富士山がいがいと低く構えている。奥多摩や奥秩父の山々が春霞に霞んでいる。山頂部は狭い、三組に分けて記念撮影。早々に下山、黒川山へ12:40.黒川山山頂でアイゼンを外して遅めの昼食。13:10下山開始。柳沢峠へは緩い下りが続き快適な歩きが楽しめる。雪も少ない。自然林が広がり、代表的な樹木には樹の名札がつるされており参考になる。メボソムシクイが遠慮下に啼いている、フイフイと口笛のように聞えるのは可愛いウソではないのか。横手山13:30.平坦な登山路が続くが所々がぬかるんでいて歩き難い、女性軍の中には年齢を感じさせない明るい山ファッションの人も居て華やぐ。林道を横切って少し登ると、六本木14:10.さらに泥濘に気をつけながら下って14:55にバスの待つ柳沢峠駐車場へ。全員靴が泥まみれ、きれいな道路に汚れた靴跡が残る。大菩薩の湯で汗を流す。15:30.入浴料は会費からと会長は太っ腹だ。 原発事故は温泉にも影響を与え、計画停電の所為か自慢の露天岩風呂は閉鎖されていた。売店で仕入れたビールを持ち込んで乗車。16:20.今年度一回目の山行は春未だ浅き甲州の山、残雪に苦労しながらも事故もなく無事終了、楽しい印象深い登山となった。気が弛んだのか口が軽く、いつもは賑やかなバスの後部座席に代わって前部が大賑わい。往路と同じルートで帰路へ。山麓は桃の花盛り、まさに桃源郷、素晴らしい景観だ。朝霧高原道の駅で小休止。高原は野焼きをしたのだろうか、黒く焼けた草原の向うに雄大な富士山が真近にせまっている。 車内は今日の山行の反省、今年度の山行計画などで話が弾み、Mリーダーの評価が高い。笑いに包まれて順調にバスは一路静岡へ。19:20清水駅着。心地良い疲労感と満たされた思いで無事に帰宅。未だにご苦労を続けている東北の皆様を思い、改めて我が身の幸せを思う。頑張れ!東北! 有難うございました。 |